入国審査官を採用する直接の試験はなく、法務省の入国管理局に入局した者の中から入国審査官が選任されます。入国審査官として選任されると、地の地方入国管理局などに配属され、空港や港などにある地方入国管理局や出張所で業務にあたります。入国審査官は常に外国人と接するため、高い品格のほか豊かな国際感覚と必要な法律知識が求められると同時に、優れた語学力も要求されます。そのため、入国管理局職員に採用されると、研修へ参加しなければなりません。研修の内容は下記の通りです。
【初等科研修】
採用後まもない職員に対して、基礎的な法律知識や入管職員として必要な実務知識を修得させるための研修が、全寮制により行われます。研修後は、入国審査官の補助業務や一般事務に従事し、入国審査官として必要な知識と技術を習得します。
【中等科研修】
採用後概ね4年以上の職員を対象として実施されます。この研修では、より高度な法律知識の修得や実務の習熟を図るための講義・実習等が行われ、中堅職員の育成を目的としたカリキュラムが実施されます。
【語学委託研修】
語学学校の専門課程で英語・朝鮮語・中国語などを学ぶ長期委託研修(3か月程度)のほか、勤務終了後に語学学校に通学する在勤地研修などが実施されています。
【その他の研修】
勤務年数及び役職に応じて高等科研修・管理科研修・管理研究科研修などの研修が実施されます。また、国内外の大学に留学して研究を行う長期留学制度もあります。